漫画レビュー:Dear Monkey 西遊記
西遊記のパロディ作品はけっこうある。
既に読んだことがある作品も結構あるし、自分が知らないやつもかなりあると思う。
今回オススメしたいのはDear Monkey 西遊記(全6巻)
掲載誌は月間シリウス。
まずはネットで検索してみて、そして驚いてほしい、このマンガ無料で読めるんです。
登録が必要なので読むまで少し面倒ですが、このマンガのためだけに登録してもいいってマンガがごろごろあります。色々探してみるのも楽しいです。(西遊記以外なら"だいらんど"もお薦め)
全6巻で読みやすい長さだし、かといって打ち切りじゃなくてちゃんと完結している。
内容もメチャクチャ濃いし熱い、だからとりあえず読んでほしい。失うものなんか何もないんだから。
以下、序盤のネタバレを含んだ紹介。
主人公は玄奘の妹のテンテン、妹が主人公。
三蔵法師である玄奘三蔵は一話で死ぬ。殺したのは孫悟空。
殺した理由は人間が経典を手に入れるのを阻止するため、そして殺した三蔵になりきり、
先に経典を奪って破壊するためである。
三蔵一行として天竺を目指す"孫悟空"と妖怪軍団・・・・・・
テンテンは孫悟空への強い憎しみと、死んだ兄の意思を胸に天竺を目指す。
…孫悟空一味のなかに置いてけぼりを食らった妖怪がいた。
彼の名前は悟空、妖怪達のボスである孫悟空の髪の毛から分身したクローンだ。
囚われていた彼をテンテンが見つけて解放する。そして悟空が妖怪とは気付かずに訊ねる
「妖怪に閉じ込められていたの?」「そうといえばそうだ」
互いに勘違いをしたままテンテンと悟空の旅が始まった。
だめだ紹介するのヘタだった。レビュー向いてないじゃん自分。
とりあえず内容をまとめるとテンテンがひどい目にあいまくるが不屈の闘志で頑張る話。
ひどい目っていっても ほんっとう・・・に ひっどい目にあう
何で生きてるの・・・ってくらい肉体的にひどい目にあう。
更に悟空との関係もストーリーと密接に関わっていて目が離せない。
まあぶっちゃけラブコメなんですがテンテンはオリジナル孫悟空が憎くて憎くて
殺したくて仕方ない、でもオリジナルを殺すとコピーである悟空も死んじゃう。
っていうかそもそもコピー悟空はオリジナルの手下であって、実力だってオリジナルからしたら
髪の毛一本ほどでしかない、文字通り吹けば飛ぶ存在。
序盤から中盤の敦煌での戦いはこの漫画ならではの熱さと面白さ。
仲間達も個性的だしギャグも面白いしそれぞれに山場があってカッコイイんです。
気がついたら最終巻まで一気に読んでしまって読後感も良かった。
是非もっと多くの人達に読んでもらいたいです。
そして実はこのDear Monkey西遊記にはコミックス未収録話があります。
月間シリウス2007年3月号に掲載されている悟空がお姫様の用心棒をする回が丸々抜けているのです。
そのことを知って急いでamazonで月間シリウス2007年3月号を購入、
カットされたのは本筋とはあまり関係ない話だからでしょうか?
でも嫉妬するテンテンめちゃくちゃかわいいのに勿体無いなあと思いました。
あとこれから読む人は正規の方法でこれを読む方法が無いのも痛ましいなって思いました。
未収録回も入れた重版なりコンビニ本なりが出て欲しいです、本当に。
あーテンテンかわいい
読んで面白いなと思った人は是非とも、自分のサイトやブログでもこのマンガを紹介してください。
ここのレビューじゃだめだ。